Monday, August 5, 2013

【Gear Review】Hoka One One Bondi Speed


  現在、Waldo 100Kで使用するシューズ選びで絶賛悩み中の私です。過去数回の50マイルレースではもっぱらMontrail Bajadaを使用していました。これからももちろん活躍してもらう予定ですが、まだ半人前トレイルランナーの私の足ではいかんせん後半に辛くなることが多く、50マイルよりもさらに約20キロ多く走らなければならない今回のレース用に、もう少しサポートがあるものを探そうと思ったところからシューズ探しが始まりました。

 私の走り方はどちらかというとミドル〜フォアフットなので、基本的には0〜4mmドロップ(つま先から踵までの高低差)のシューズをいつも選んでいます。ロードだとAltra InstinctNB Minimusなどです。マラソン本番での勝負シューズは最近ではSaucony Kinvara 3です。私の足の形は足先部分が幅広くなっているため、トゥーボックスが広いシューズでないと擦れて痛くなってしまいます。Altra InstinctもSaucony Kinvaraもそんな私の足にちょうど合うシューズでした。ただ、トレランについてはまだこれは!といシューズに出会えておらず、毎回試行錯誤を繰り返しているのです。

 新たな相棒との出会いを求めて仕事帰りにローカルのショップに行ったり、ネットで調べたりしていく中で、徐々にHoka One Oneのシューズが今の自分が求めているシューズなのでは、と考えるようになりました。数年前まではこちらのトレランレースでもほとんど誰も履いてなかったHoka One Oneですが、最近では老若男女問わずHoka One Oneを履いている人の割合がかなり増えてきています。そのような変化を感じつつも実際に履いてみないと自分の足に合うかどうかわからないということもあり、今までHoka One Oneには手を(足を?)出してきませんでした。加えて、Hoka One Oneは米国のマーケットでもどちらかと言えばまだマイナーな存在ということもあり、ワシントンDCやバージニア州にあるランニングショップでHokaを置いているお店はまだほとんどありません。Hokaを置いているお店まで長時間ドライブして行こうかと思っていた矢先、ちょうどタイミングよくワシントンDCのジョージタウンにあるCity Sportsというお店でHoka One One主催のデモランイベントが開催されるとメールが届き、これ幸いと仕事あがりに参加してみることにしました。

 お店に到着してみるとHoka One Oneの全モデルがズラーッと並んでいました。デモランツアーで米国東部を回っているらしく、試し履きできるシューズはかなり使い込まれて色々と剥がれ落ちかけているシューズばかりでしたが、そっちの方が新品よりも馴染んでて良いだろうとポジティブに捉えることにしました(笑)。いくつかモデルがある中で、私が試してみたのはBondi BStinson Evoの2モデル。店内で試すだけでなく今回はお店が行っているファンランと合わせる形で実際に5キロほど外を走ることができました。Waldo 100Kのことも考えてその時選んだのはトレラン用のStinson Evoでした。サイズは10.5(28.5cm)。私の場合、シューズによってはサイズ11(29cm)の場合もありますが、今回店内で少し履いた感じ10.5でも大丈夫そうでしたのでそのまま走ることに。

 生まれて初めてHoka One Oneのシューズを履いて走った感想ですが、予想していたよりもしっかりと安定した走りができることに驚きました。さすがにソールが厚いだけあってどのような路面上を走っても怖くない。木の根っ子や岩や砂利道など、何でも来いという感じでした。それでいて軽さもスピードも犠牲にしていない。私は今まで地面との感覚を大切にする、どちらかというとミニマルなシューズを好んで履いてきていたので底の感覚がHokaの場合は大きく異なりました。それがいいのか悪いのか判断できるほど履いていませんのではっきりとしたことは言えませんが、ドロドロでmuddyな状態でない限り、ガレ場や木の根がワイルドにあるトレイルでもかなり効果を発揮するのではないかと感じました。ただこの日はファンランも兼ねていたため、基本的に舗装道のみ走って終了。若干気になったところは、ファンランの後半、少し窮屈に感じていた足先前足部の両側が擦れて違和感を感じたことでしょうか。後でネットで調べたところ、色々な人がHoka One Oneは、普段履いているサイズよりも0.5インチ大きいサイズを選んだほうがいいと指摘していたのですが、今回履いてみて私も同じ感想を持ちました。

 Bondi Bについては今回は店内で少し履いただけなので何とも言えないのですが、自分としてはソール部分がより安定して固めのStinson Evoがしっくりくるのかなと思い、その日は帰宅。

帰宅後でStinson Evoが少しでも安く買えるところをネットで検索していたところ、2012年のベストトレランシューズベスト5が書かれてあるサイトにたどり着き、購入前に念の為に見てみるか、と読んでみたところ、なんとそこでの第1位がHoka One Oneのシューズでした。さすが!と思ったのはいいのですが、1位になっているのはHokaはHokaでもStinson Evoではなく、ロード用のBondi Speedでした。もともと人に流されやすい性格の私ですので(笑)、Stinson Evoで90%決まっていた決心がグラグラと揺らぎはじめました。そういえば、今年のUTMFで優勝した原良和さんもBondi Speedを履いていたことも思い出されました。このサイトを見てしまったのも、原さんの優勝も(?)運命だったんだとばかり、試し履きもしていないのに、そのままZapposでサイズ11のBondi Speedを勢いのままに購入してしまいました・・・。その後数日して届いたシューズがこれです。↓



 写真で見るとソール部分がHoka One Oneらしく相当インパクトありますが、実際履いてみるとそこまで気にならないのはドロップが低いからだと思います。ちなみに、Montrail Bajadaと比べるとこんな感じです↓。全然違いますね(笑)。




(↑特徴のひとつであるクイックレーシングシステム)

 到着後、ロードで10キロを走ってみたところ、Bondi Speedはデモランで履いたStinson Evoよりも着地した感覚が柔らかい印象。重さもStinson Evoよりも若干軽めに感じました。若干ですが50マイルや100キロなどの長距離レースではこのちょっとした差が効いてきますのででかいです。また、Hoka One Oneの売りでもある下りの走りやすさは圧巻でした。むしろ下りでスピードが出過ぎるのをコントロールして抑えて走るくらい、気にしないとガンガンいってしまいます。サイズも11で正解でした。このまま何もなければこれでWaldo 100のためのシューズ選びの旅は終了となる予定でした・・・が、やはりそんなに簡単には終わらなかったのです・・・。

 問題が生じたのは足先部分でした。走り始めてからすぐに右足の親指上部にあたる部分がきつく感じ、徐々に痛みを感じるようになりました。クイックレーシングシステムが合っていないのかなと、レースを緩めに調整してから走っても痛みは変わらず。どうやらアッパー部分の白地ベースの上にある赤い布地の部分が当たってキツく感じるようでした。左足の同じ部分ではそのような問題は全く無かったので、もともとの仕様ではないと思います。これは外れシューズをひいちゃったのかな〜、と思いつつ走り続けていると、今度は左足側にもトラブルが・・・。左足土踏まずより少し上部の内側部分にも何かがあたる感じがしはじめ、その部分が徐々に痛くなってきました。そこも白地ベースの上に赤い布地が縫い付けられている箇所(下の写真をご覧ください)。結果、両足とも違う部分ですが足にあたって痛みが出てきました。


(↑丸く示している箇所が左右それぞれ痛くなったポイント。)

 とはいえまあ最初だから靴に足に慣れていないだけかも、とも思い、一回では判断せず、先週末約30キロのトレイルランでもBondi Speedで走ってみたところ、慣れるどころか両足とも前回と全く同じ部分が同じように刺激されて痛くなる始末・・・。換えのシューズなんていちいち持って走っていないですし、Waldo 100のトレーニングランでもあったので最後まで我慢して走ったのですが、後半は足の痛みとの戦いに・・・。


 その結果がこれです(写真はあえて小さくしています)。↓

 右足の親指上部についても写真では上手く撮れなかったのですが(後、アップするには汚すぎるため(汗))、立派な水ぶくれができていました・・・。Bondi Speedには期待していただけに本当に残念でした。もちろんBondi Speed自体は良いシューズなのだと思います。私がたまたまはずれクジを引いてしまっただけなのかもしれません。でもさすがにこれ以上同じシューズを我慢して履き続けるわけにもいかず、泣く泣くZapposに返品することにしました。Zapposは屋外で履いた後でも返品が可能という素晴らしいサービスを提供してくれてますので、足のケガ以外はおサイフも痛くならなかったのが今回唯一の救いでした。

 これでまたWaldo 100に向けてのシューズ選ぶは振り出しに戻ってしまったわけです。やっぱり履き慣れたBajadaで行こうかなとも思ったり、Instinctで足にフィットすることが分かっているAltraの トレランシューズ、Lone Peak 1.5も検討したりもしましたが、自分の中で今回はHokaで走ってみたい、という思いが強く(これ以上円安になる前に買っときたいという経済上の理由も(笑))、この前のデモランで最初に気に入っていたStimson Evoという初心に戻る形であらためて購入することにしました。周りのショップでは実物が売っていないので今回もネットで購入です。ただ今回はZapposではなく、Running Wearhouseから。Zapposにしなかった理由は買いたいカラーが売り切れだったこともありますが、Running Wearhouseからこのタイミングでディスカウントクーポンが届いたことも大きな理由でした(笑)。

 やっぱり、そもそも履いていない靴は勢いで買っちゃだめだということを今回は身をもってまさしく痛感いたしました。・・・といいつつも今発送待ちのStimson Evoもサイズ11に関しては履いたことはないんですが(汗)。

 ということでBondi Speedについてはちゃんとしたレビューができなかったので、近日中にStinson Evoが届きましたらまた実際のところをレビューさせて頂きたいと思います!

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