Thursday, April 17, 2014

『鏑木毅 × iRunFar 世界のトレイルランニングの最先端を語る!』に参加してきました。



 本日、さかいやスポーツシューズ館で20時半から22時すぎまで行われた鏑木毅さん×Bryon Powellさん(iRunFar.com)、 Meghan M. Hicksさん(iRunFar.com)の対談、『世界のトレイルランニングの最先端を語る』に参加してきました。MCはDogsorcaravan.comでお馴染みの岩佐幸一さん。

 BryonさんはiRunFar.comを始める前はワシントンD.C.で弁護士をしていました。私がワシントンD.C.で働いていた時に住んでいたヴァージニア州アーリントンにも住んでいて講演後、ワシントンローカル話で少し盛り上がることができました(笑)。また、ヴァージニア州が誇るウルトラランナー、Michael Wardianさんとも友人でちょくちょく彼の話や写真が出たのも何だか懐かしくて嬉しかったです。

 さて、内容ですが以下の5つのパートに分かれていました。
  1. 鏑木毅、私を変えた海外レースの経験
  2. 世界で広がるトレイルランニングの最新事情
  3. 女子優勝、メーガンが語るサハラ砂漠マラソン
  4. 鏑木毅のGONTEXを使ったテーピング・テクニック
  5. UTMFはどんな展開に?
 パート1では鏑木さんが走ってきた海外レース、UTMBWestern States 100Bighorn 100での経験を写真や映像を交えつつ解説。私としては鏑木さんがアメリカのレースの雰囲気がすごく好きだというコメントが嬉しかったのと同時に共感しました。鏑木さん同様、アメリカのローカルレースのあのアットホームで参加者のみならずボランティアもトレイルランニングが大好きでホスピタリティに溢れている雰囲気は私も大好きでした。今考えればすごく甘やかされていたなとも思うのですが、だからこそあれだけ多くのレースが行われ、参加するランナーも多いのかなと思います。


 Meghanさんは鏑木さんがBighornのことを好きになってくれたのなら(Bighorn 100の正式名称は、Bighorn Mountain Wild and Scenic Trail Run)、今年鏑木さんが出場予定のHardrock 100はかなりワイルドだからもっと気に入るはず!とコメント。

 パート2ではBryonさんが今世界中でトレイルランニングが盛り上がっていることを肌で感じているというコメントから始まりました。色々な組織、大会が出てきて、North Faceやサロモンなどのメーカーも後押ししている状況ですが、それらがトレイルランニングの人気の原因ではなく、一番は参加するランナーや、国を越えた人のつながり、友情がこのトレイルランニングにはあることが、このスポーツが世界で成長している要因だと説明。また、インターネットの存在のおかげで世界中のレース結果を即日、もしくはリアルタイムで見ることができるようになったのも人気に火をつけた大きな原因だということです。
 Meghanさんは女性の参加者が増えていることを指摘。アメリカでは50Kや50マイルくらいの距離のレースでは今や男女比は50:50。さすがに100マイルレースではまだ10〜15%くらいだがどんどんいい選手が参加するようになってきている。

 パート3ではMeghanさんがここ何年も参加しているサハラ砂漠でのウルトラマラソンレース(250キロを7日間で走破するレース)、The Marathon des Sables について詳しく解説。2013年のレースではMeghanさんは優勝しています。鏑木さんも、トレランとは違うタイプのレースではあるけど、一度は出てみたい、心がくすぐられるレースだと言っていました。


 (Meghanさんのギア説明)

 (この足は2009年のレースの時のMichael Wardianさんの足!過酷!)

 パート4ではGONTEXの方によるテーピングの実演説明。参考になりました。ちなみに本日の参加者には全員貼足(ハッタリ)のサンプルをもらえました。UTMFで私も使おうと思います。

 そして最後のパート5ではMeghanさん、Bryonさん、鏑木さんそれぞれによる今年のUTMFの注目選手の紹介でした。

 Meghanさんは、女性選手ではヌリア・ピカス/Nuria Picas (スペイン・Buff)、男性選手ではフランソワ・デンヌ/François D’Haene (フランス・Salomon)が優勝候補だとコメント。

 Bryonさんは、女性選手ではやはりヌリア・ピカス、男性選手ではコンディションが良ければ原良和(日本・HOKA One One)フランソワ・デンヌ、そしてアメリカからはマイク・フート/Mike Foote (アメリカ・The North Face)が優勝候補だということでした。

 鏑木さんは今年のUTMFは強すぎる選手が多いので選ぶのが難しいとしながらも、フランソワ・デンヌイケル・カレラ/Iker Karrera (スペイン・Salomon)ライアン・サンデス/Ryan Sandes (南アフリカ・Salomon)あたりが有力だろうということでした。原さんにも是非2連覇を期待しているが、レースが始まってみないとどうなるか分からないのが100マイルレース。原さんが勝つためには天子山地までの前半でどれだけ逃げられるかにかかっているだろうとのこと。また、昨日一緒に走ったセバスチャン・シニョー/Sebastien Chaigneau (フランス・The North Face)もかなり調子が良さそうなので後半どうあげてくるかにもよるが優勝に絡む可能性は十分にあるということです。
 鏑木さんはUTMFはシーズンでいうと初めなので、実力よりも、コンディションが一番左右する要因になるだろうと指摘。スタート地点に最も良いコンディションで来れるかが優勝の鍵だということでした。

 今年出場する有力選手の情報についてはDogsorcaravan.comさんのこちらの記事をお読みください。

 最後には岩佐さんによるじゃんけん大会で勝者にはBryonさんの書いたトレイルランニングのバイブル、Relentless Forward Progress: A Guide to Running UltramarathonsやiRunFar.com特製バイザー、キャップなどがもらえるおまけ付き。私はもちろん開始早々に敗退しました・・・。ただし、参加者全員ステッカーもらえました!ありがとうございました。


 最後にはちゃっかり記念撮影。UTMFまであと少し。いい刺激になった夜でした。




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